チェロ弾きの平日~日々の記録とひとりごと
体調が万全じゃないと言っているのに、なぜか自転車で習い事まで往復させられた藤丸です。片道20分は一人だったらなんてことないけど、幼稚園の用事の後にいろいろ買い物等を済ませて帰宅した後、防具袋(5kgぐらい)と竹刀袋と弟(笑)を自転車にのせて、ヘロヘロ運転の長男の自転車を誘導しながら向かうのは思っている以上に大変。帰宅後はへとへとというか、動けなかったです。
その反省を生かして、本日は幼稚園の用事を休んじゃいました。えへへ。雪のせいだからじゃないよ、休養休養。たまにはそういう日も必要なの!と自分を説得しています(笑)
そんなわけで、昨日書いていたSSをここにup。リハビリです。またお題(じゃないね)も続き書きたいし。
お肉焼いていたときに思いついたネタ。ハボ+アイですが、ロイアイ…なのかな。つづきからどうぞ~。
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拍手ありがとうございました。
その反省を生かして、本日は幼稚園の用事を休んじゃいました。えへへ。雪のせいだからじゃないよ、休養休養。たまにはそういう日も必要なの!と自分を説得しています(笑)
そんなわけで、昨日書いていたSSをここにup。リハビリです。またお題(じゃないね)も続き書きたいし。
お肉焼いていたときに思いついたネタ。ハボ+アイですが、ロイアイ…なのかな。つづきからどうぞ~。
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拍手ありがとうございました。
女だって、ガッツリ肉を食べたいと思う時もある。
ましてやリザは日々身体を張って闘う軍人、いくら普段はバランスに気をつけた食生活を送っているといっても、肉を食べたいと思うことは多い。
そんなときは、大抵マーケットか肉屋で分厚いステーキ肉を買ってきて、自分でソテーして食べる。だがそれすら面倒な時は、部下を誘ってガツガツと肉を食べられるような店に行く。親友であるレベッカを誘うこともあるが、女二人で肉にがっつく姿はあまり見目のいいものではないので、適当な人がいるなら相手は男性の方がいい。
その部下の中でも一緒に行くことが多いのは、ハボックだった。上官護衛という仕事が共通していて気があうこともあるが、食べる量がリザよりも多く、何よりも食べることが好きだった。
「ハボック少尉、今夜予定ある?」
「いや、特には」
「お肉、食べにいかない?」
そう誘われて、断るハボックではない。デートの予定でもあれば別だが、美人上官と二人で、しかも大好物の肉だ。ブレダなら食べるよりも飲みに走りそうだが(彼は昼間は食べるが、夜はビールで腹が膨れるタイプだ)、ハボックはリザとの食事の時は酒よりも食べる方に集中した。
リザと二人だけならそんなに気を遣わなくてもいい、ということもある。もしこれがデートなら、慣れない洒落た店で、相手の機嫌を伺いながらの食事にもなりかねないが、気心の知れたリザが相手ならばそんな必要は皆無だ。もちろん上官だし女性でもある、気遣い全く無用とはいかないが、不思議とリザとは男女のそれというよりは、姉と弟のような、そんな居心地の良い関係だった。もちろんプライベートでの話だが。
そんなわけで、二つ返事でハボックからOKをもらえたリザは、テキパキと自分の仕事を終えると、ハボックと落ち合ってホクホクと街へ繰り出したのだった。
「しかし、中尉は部下は誘うけど、上官は誘わないっスよねぇ?」
行きつけの安価でステーキを食べられる店のテーブルに着いた二人は、一杯だけと決めたビールで乾杯をすると、さっそく出てきたステーキ肉と、ナイフとフォークを持って格闘する。
「だって、『お肉食べたいから、一緒に食事行きませんか?』なんて、なんか集って(たかって)るみたいじゃない?」
そっかなー、とハボックが唸る。そういうことをあまり気にしない彼は、確かに上官も平気で誘う。もっともここでいうところの上官は、直属の上官であるマスタング大佐に限ってのことだが。(他の上官はさすがのハボックも誘えないらしい)
「でも、奢ってくれるし」
肉を頬張りながらハボックが呟くと、リザはぷっと吹き出した。確かに、ハボックならお金がないからと上官に集りそうだ。
「大体、大佐が連れてってくれそうなお店って、お肉は美味しいかもしれないけれど、こうガツガツ食べられる雰囲気じゃなさそうだし」
「あー、ナルホド」
あのフェミニストな上官なことだ、たとえ部下でも女性からの誘いならば――それも滅多に自分から欲しいものなど強請ることのないリザからの誘いならば、はりきって高品質で美味な肉を提供してくれるレストランを探すに違いない。それはそれで一つの楽しみ方かもしれないが、こうやって気楽に食べたいだけ食べられることに意義がある時もあるのだ。
ハボックが肉を噛み噛み頷くのを見ながら、リザは小さな本音を零す。
「それに、イメージもあるし」
それは小さな呟き。だが、ハボックは「イメージ?」と聞き返す。
――だって、貧困でお肉なんか買えなくて、いつも野菜と芋だけで慎ましく暮らしていた少女が、筋肉ムキムキになって肉をガツガツ食べている姿、なんか見られたくないじゃない?
それは口に出すことでもないので、心の中だけで。
「ううん、なんでもないわ」
そういってにっこり笑うと、リザはまた一切れ美味しそうに頬張った。
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