チェロ弾きの平日~日々の記録とひとりごと
帰省中、次男の昼寝中や夜の就寝時にどうしても拘束されてしまうため
(泊まっていた客間(元ダンナ部屋)が2階で、急な階段が危ないため)
ずーっと妄想してました。
そうしてできたのがコレ。
続きは長いんだけど、ひとまず形にしてみました~。
つづきからどうぞ。
一発書きなので、文章が粗いのはご勘弁を。
--
拍手ありがとうございました♪
(追記)
鋼サーチのバナーとリンクが大変なことになっていたことに、今ごろ気づきました(汗)
リンク先がなぜかリンクになっているし、
おまけに人様のサイトバナーになってるし…(滝汗)
最終更新は2月になっていましたが、もしかしたらもっと前からそうだったのかも。
ごめんなさい、本当にご迷惑をおかけいたしました。
(泊まっていた客間(元ダンナ部屋)が2階で、急な階段が危ないため)
ずーっと妄想してました。
そうしてできたのがコレ。
続きは長いんだけど、ひとまず形にしてみました~。
つづきからどうぞ。
一発書きなので、文章が粗いのはご勘弁を。
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拍手ありがとうございました♪
(追記)
鋼サーチのバナーとリンクが大変なことになっていたことに、今ごろ気づきました(汗)
リンク先がなぜかリンクになっているし、
おまけに人様のサイトバナーになってるし…(滝汗)
最終更新は2月になっていましたが、もしかしたらもっと前からそうだったのかも。
ごめんなさい、本当にご迷惑をおかけいたしました。
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目が覚めると、そこは病院のベッドの上だった。
いろいろと思いめぐらせてみるが、なぜ自分がここにいるのか全く見当がつかない。
怪我をしたのか、それとも病で倒れたのか。
そもそも、ここにくる前に何をしていたのかも思い出せない有様である。
とりあえず体を起こそうとしたが、ベッドはギシッと音を立てたものの、酷い頭痛に襲われて起きることができない。
しかたないので起き上がることを諦めて再びベッドに身体を沈めようとしたとき、ノックの音とともに病室のドアが開いた。
姿を見せたのは、青い制服を着たブロンドの女性だった。
制服をよく見ると軍服のようであるが、妙齢の綺麗でどちらかというと華奢な体つきの女性が軍人とはとても信じがたい。
彼女は驚いた表情を見せたあと、涙を目に溢れさせながら私を呼んだ。
「大佐!」
「タイ…サ?」
彼女の言っている意味がわからなかった。
私の名前は、タイサ?
いや、彼女はやはり軍人で、私に向けたのはおそらく階級名だろう。
ということは私も軍人で、それも大佐職なのか?
私が発したのはかすかな声であったが、彼女の耳にはちゃんと届いていたようだ。
彼女ははっとした顔をした。
表情が曇り、そして一気に引き締まる。目に溜まっていた涙は、もうない。
「失礼いたしました。今、医官を呼んで参ります」
敬礼をした彼女は、呼び止める間もなくドアの向こうに消えていった。
その後、彼女の連れてきた医官の診察を受けた私は、事故によって頭部を強打し記憶障害があることが発覚した。
いわゆる記憶喪失である。
確かに『ここにくる前に何をしていたか』どころか、自分の立場や名前すらわからない。
何一つ思い出せないのである。
事故当時は身体も打ったようでそこかしこに傷を負っていたが、そちらのほうは比較的軽症で意識を取り戻した時にはすでに回復傾向にあった。
一番重症だったのは頭部で、2週間近く意識が戻らなかったとのことだった。
そんなわけで意識が戻った今、身近な(だったと思われる)人が心配して次々と見舞いにくる。
中でも頻繁に顔を出すのは、護衛を兼ねて訪れる直属の部下たちと、それから婚約者という女性。
身内は養母が一人いるだけで、彼女も多忙でめったに来られないということから、その婚約者がせっせと身の回りの世話を焼いてくれた。
ブラウンの巻き髪に清楚な服を着てふんわり微笑む姿は、大変かわいらしい。
些細なことにもすぐ気がつくし、何をやらせても手際がよい。
非常に家庭的な女性だと思う。
だが、彼女に世話を焼いてもらうことに、私はどこか違和感を感じていた。
彼女が顔を見せるたび、この時間が早く過ぎればいいと思ってしまう自分がいる。
そしてそれと同時に気になるのは、ほぼ毎日ドアの外で護衛を務めるために立っている女性士官の存在。
彼女は私の副官で、それなりに長い付き合いがあるとのことだったが、私に顔を見せる時間が非常に短い。
着任、退出時の挨拶と見舞い客の案内時、それに誰もいないときに時折様子をうかがう程度である。
なによりその表情はその綺麗な容姿によらずいかにもお堅い軍人といった風で、部下たちに労いの言葉をかけるときこそ笑顔が見られるものの、それ以外はいつも無表情に近かった。
表情を崩したのは、私が目を覚ましたあのときだけ。
しかし、あのときの彼女の涙は、決して忘れることができなかった。
目が覚めると、そこは病院のベッドの上だった。
いろいろと思いめぐらせてみるが、なぜ自分がここにいるのか全く見当がつかない。
怪我をしたのか、それとも病で倒れたのか。
そもそも、ここにくる前に何をしていたのかも思い出せない有様である。
とりあえず体を起こそうとしたが、ベッドはギシッと音を立てたものの、酷い頭痛に襲われて起きることができない。
しかたないので起き上がることを諦めて再びベッドに身体を沈めようとしたとき、ノックの音とともに病室のドアが開いた。
姿を見せたのは、青い制服を着たブロンドの女性だった。
制服をよく見ると軍服のようであるが、妙齢の綺麗でどちらかというと華奢な体つきの女性が軍人とはとても信じがたい。
彼女は驚いた表情を見せたあと、涙を目に溢れさせながら私を呼んだ。
「大佐!」
「タイ…サ?」
彼女の言っている意味がわからなかった。
私の名前は、タイサ?
いや、彼女はやはり軍人で、私に向けたのはおそらく階級名だろう。
ということは私も軍人で、それも大佐職なのか?
私が発したのはかすかな声であったが、彼女の耳にはちゃんと届いていたようだ。
彼女ははっとした顔をした。
表情が曇り、そして一気に引き締まる。目に溜まっていた涙は、もうない。
「失礼いたしました。今、医官を呼んで参ります」
敬礼をした彼女は、呼び止める間もなくドアの向こうに消えていった。
その後、彼女の連れてきた医官の診察を受けた私は、事故によって頭部を強打し記憶障害があることが発覚した。
いわゆる記憶喪失である。
確かに『ここにくる前に何をしていたか』どころか、自分の立場や名前すらわからない。
何一つ思い出せないのである。
事故当時は身体も打ったようでそこかしこに傷を負っていたが、そちらのほうは比較的軽症で意識を取り戻した時にはすでに回復傾向にあった。
一番重症だったのは頭部で、2週間近く意識が戻らなかったとのことだった。
そんなわけで意識が戻った今、身近な(だったと思われる)人が心配して次々と見舞いにくる。
中でも頻繁に顔を出すのは、護衛を兼ねて訪れる直属の部下たちと、それから婚約者という女性。
身内は養母が一人いるだけで、彼女も多忙でめったに来られないということから、その婚約者がせっせと身の回りの世話を焼いてくれた。
ブラウンの巻き髪に清楚な服を着てふんわり微笑む姿は、大変かわいらしい。
些細なことにもすぐ気がつくし、何をやらせても手際がよい。
非常に家庭的な女性だと思う。
だが、彼女に世話を焼いてもらうことに、私はどこか違和感を感じていた。
彼女が顔を見せるたび、この時間が早く過ぎればいいと思ってしまう自分がいる。
そしてそれと同時に気になるのは、ほぼ毎日ドアの外で護衛を務めるために立っている女性士官の存在。
彼女は私の副官で、それなりに長い付き合いがあるとのことだったが、私に顔を見せる時間が非常に短い。
着任、退出時の挨拶と見舞い客の案内時、それに誰もいないときに時折様子をうかがう程度である。
なによりその表情はその綺麗な容姿によらずいかにもお堅い軍人といった風で、部下たちに労いの言葉をかけるときこそ笑顔が見られるものの、それ以外はいつも無表情に近かった。
表情を崩したのは、私が目を覚ましたあのときだけ。
しかし、あのときの彼女の涙は、決して忘れることができなかった。
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